Column【日々前進3】「正念場の一戦」

浅野拓磨のハノーファーでの新シーズンが始まり、公式戦10試合が経過した。


浅野はここまで6試合に出場、先発出場は5試合とスタメンの座を掴みきるには至っていない。


さらに直近の2試合は出場なしと、ピッチに立てない試合が続いている。



そんな中で迎える今日のポカール(カップ戦)ウォルフスブルグ戦、前節から中2日で迎えるこの試合はメンバーの入れ替えが予想される。


チームの調子がなかなか上がらない状況の中、浅野にとってはまたとないアピールの場になる可能性は高い。


また11月の日本代表、来年のアジアカップに選出されるためにも、ここで良いアピールをしてチームでの出場機会を掴みたいところである。


色々な意味でプレッシャーのかかる試合になるが、浅野はこれまでプレッシャーのかかる試合で結果を出し続けてきた男である。


「いつチャンスが来ても良いように常に準備はしている」


自身でそう語るように、"その時"がやってくるのを待ちわびながら、日々全力でサッカーと向き合う姿勢はプロになってからずっと変わっていない。


虎視眈々と獲物を狙い続けることができる、まさにジャガーのごときメンタリティが、浅野拓磨という選手の大きな長所の一つである。


誰も見ていないところでも「サッカーの神様が見ている」と決して手を抜かない彼の姿勢、努力の継続があったからこそこれまでチャンスを掴めてきた。


まずは今シーズン一つ目の「正念場」、今回も浅野はきっとチャンスを掴んでくれるはずである。



ハノーファーのホームスタジアム、HDIアリーナで今季初めてのジャガーポーズを見れるその瞬間が、刻一刻と迫っている。